大阪府塗装工業協同組合は、11月26日(水)に大阪市中央区の建団連会館において、近畿地方整備局との意見交換会を開催しました。
冒頭、小掠理事長は、意見交換会を設けていただいたことに感謝を述べるとともに、「私たち専門工事事業者は、モノづくりの担い手である職人を守り、育てる責務がある。業界を取り巻く現状や課題を認識していただき、率直なご意見を頂戴して実効ある意見交換会にしたい。」とあいさつしました。
意見交換会では、先ず「建設キャリアアップシステム(CCUS)」について、事業者登録の進捗状況等を確認するとともに、システムの推進が技能者の処遇改善にどのように繋がっていくのか、また価格競争による入札制度の中ではモデル賃金は確保できないなど事業のメリットや改善策について説明を求めました。
二つ目に塗装工事が主たる工事は塗装専門工事業者に発注するよう発注部署にどのような内容、方法で周知されているのか、また、工事の丸投げや中抜きが生じないよう入札参加要件に総下請次数制限を設けるよう求めました。更に、PCBや鉛問題など命に関わる工事案件の計画的な発注と発注増を要望するとともに、一定の受注がないと事業の継続や担い手確保、育成が難しくなることを訴えました。
三つ目に、夏場の熱中症対策について作業時間の変更・短縮に伴う工事費や工期の変更を発注者や元請と協議できるような仕組み(法制化)づくりや、サマータイム制の導入、予防対策費用の支援等について要望しました。
四つ目に、土・日曜日の塗装工事現場が閉鎖され働きたくても働けない実態があること、加えて雨天で作業ができず日給月給制の技能者は手取りが少なく生活できない実状を訴えるとともに、柔軟・多様な働き方が可能となるような環境づくりを要望しました。
最後に、現場管理技術者拘束時間を短くするための竣工承認時期の見直しや監理技術者の兼任が認められている技師補制度の周知等について要望を行いました。






