エア式静電塗装工法

エア式静電塗装工法の概要

従来、橋梁など鋼構造物の塗装工事は、刷毛塗りが中心でしたが、近年、日本道路協会が発行している『鋼道路橋塗装・防食便覧』で、スプレー塗装工法が新たに規定されました。

スプレー塗装は、塗装効率・生産性に優れた工法ですが、現場で採用するには周辺環境に対する塗料の飛散がネックでした。本工法は、スプレーガンの先端から発射される塗料に静電気を帯電させ、被塗物である鋼構造物に効率的に塗着させるもので、養生に使用するシートも電気の反発する力を利用して外部への飛散を抑制しています。
静電気はエアの圧力で発生させる仕組みのため、専用の電気設備が不要。安全性が高く、塗装外観が優れ、工期短縮が図れるなど数多くの特長を持つ画期的な塗装工法です。

大阪府塗装工業協同組合は、近畿2府4県の塗装7団体で構成する近畿塗装協同組合連絡協議会とともに、エア式静電塗装工法の普及を推進しています。

エア式静電塗装工法の特徴
  • 塗料の塗着効率が優れる
     静電気を利用して塗着効率を高めるため、塗料の飛散が少なく、施工時のロスを抑えます。
  • 屋外の現場施工が可能
     摩擦で負(-)の静電気が発生する「ダブルメッシュシート」との組み合わせにより、
     飛散対策が向上し、屋外の現場でも安心して施工できます。
  • コスト削減・工期短縮に役立つ
     従来の刷毛やローラーに比べ、広い面積の施工に適し、工期の短縮とコストダウンが図れます。
  • 刷毛目がなく、仕上がりが美しい
     霧状にした塗料を吹き付けるので刷毛目がなく美しい仕上がりが得られます。
  • 刷毛目がなく、仕上がりが美しい
     霧状にした塗料を吹き付けるので刷毛目がなく美しい仕上がりが得られます。
  • エア式のため安全で取り扱いが容易
     空気圧を利用して静電気を発生する仕組みのため、大がかりな電気設備が不要で、
     感電の危険がなく、安全に作業ができます。
  • 本工法は、工場塗装の技術を応用したものであり、従来の塗装工法にない知識、ノウハウが必要なため、専門の施工管理責任者(技術者)、施工責任者(技能者)を認定する講習会制度を設けています。
     認定講習会では本工法の仕組みと特徴、装置、施工方法、塗料の飛散対策などの学科、および実技講習を行い、修了試験に合格した人に修了認定証を交付します。

システム構成

認定講習制度

 本工法は、工場塗装の技術を応用したものであり、従来の塗装工法にない知識、ノウハウが必要なため、専門の施工管理責任者(技術者)、施工責任者(技能者)を認定する講習会制度を設けています。
 認定講習会では本工法の仕組みと特徴、装置、施工方法、塗料の飛散対策などの学科、および実技講習を行い、修了試験に合格した人に修了認定証を交付します。

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